体と心と芸術と

こんにちは。

「美楽(びがく)アートでクリエイティブな人生を」
を提案しているパステルアートインストラクター唯花(ゆいか)です。
訪問ありがとうございます(^^)






ん?
なんのこっちゃ…なタイトルw

心はともかく、芸術と健康ですか???





はい、健康です。
健康は本当に大事です。
当たり前すぎることではありますが。




100年後のパステルアート史に名を残すような名作を描くなら
苦悩や不安を糧にするのも全然ありだと思います。
むしろ、エネルギーにできるかもしれません。

でも、ほとんどの方は楽しむことが目的。
ですよね?私だけ志がやたら低いわけではないですよね?w
だとしたら、心地よく描ける環境は欠かせません。



そこで、このコラムでは、心地よく楽しく描くために
【体を整える】ということに注目していきたいと思います。







でもまず
なぜ、当たり前すぎて盲点な健康について
あえてコラムを書こうと思ったのか?
その理由がいやというほど分かる
体験談超ダイジェスト版をお話しさせてください。








2018年秋。
次男が骨折し、入院しました。
毎日片道1時かけて病院に通う日々。
小児病棟のベッドには柵があり、小学生以下の子は自分で柵を下ろすことができません。
トイレに行くにも看護師さんに策を下ろしてもらう必要があります。
でも、看護師さんたちはとても忙しく、ナースコールを鳴らしても30分くらい来れないこともざら。
だから、部屋に1人保護者がいないと、子供たちはトイレに行くこともできなかったんです。
次男がいる部屋は、唯花以外の親はみんなフルタイムで働いていたので、なんとなく毎日通うことに…。
面会時間は午前10時から午後4時頃まででした。
だから、家のことは朝と帰宅後にバタバタとやっておりました。

土日平日関係なくそんな生活を1か月くらい送るうち
駅の階段が登れない
髪が抜けまくる
食事がのどを通らない
とにかく体が重い
胃が異常に痛む  etc.
その他いろいろな症状が出てきました。
でも、毎日病院通いしている疲れだよね、と気楽に考えていました。



おかしい、と本格的に思ったのは、
たまたま受けた人生初の健康診断の結果で、要精密検査項目が複数あったから。
しかも、その項目は「貧血」「便潜血陽性」という、素人でも原因が予想できるもの。
すぐに近所のクリニックで内視鏡検査を予約しました。



結果は…
自分の内臓でありながら、目をそむけたくなるような状態でした。
胃の一面にびっしりとポリープが!
ていうか正常な粘膜どこよ、みたいなw
大腸はそこまでではないものの、あっちこっちにポリープが!
先生の言葉も頭に入ってこないくらい、
衝撃と気持ち悪さで、頭が真っ白になりました。

その場で大学病院に紹介状を書いてもらい、急いで受診することにしました。





そこからの1年は、ある意味で一番の地獄だったと思います。
その大学病院は消化器系に定評のあるところでしたが
「こんな症状は見たことがない。論文も読んだことがない。何の病気か分からない」
と。
病名のつかないまま、とりあえず内視鏡手術を受けることに。

数が多すぎて一気にすべてのポリープを切除できないので、
間をあけて何度か手術を受けました。
でも、その間もずーーーっと病名は分からなかったんです。









2018年9月
一番大きな腺腫(ポリープがさらに進んだ前癌状態)は
内視鏡では取れないということで、
同年12月に腹腔鏡での胃の部分切除(5cm程度)手術を受けることになりました。

ところが入院予定日の1週間前、とつぜん病院から電話がかかってきます。





ここからは4コマ漫画でお楽しみください(^^)

PRRRRR…


 ゚ ゚ ( Д  )





手術が決まってから2か月半。
手術を受けるためのいろいろな検査も終わり、
1週間後に入院と思っていたところに突然のこの通告。
5㎝程度の部分切除 → 全摘出
そんなことってあるんですか?!
もちろん病名はこの段階でも分かっていない。



いやこんなの、受け入れろという方がまず無理でしょ…。








そこからセカンドピニオンジプシーが始まりました。
でも、せめて癌だったら、病名がついていたら、探しようがあるんです。
癌にはまだなっていない。
病名も分からない。
だからどこに行けばいいのか分からない。
そしてやっと見つけた病院に行ってみれば
「いや~こんなの見たことないね。
胃は全摘出しないと、あとあと危険だよ」


半分諦めていましたが、もう1つ見つけていた病院にダメ元で行ってみたら奇跡が起こりました。
その教授は、以前がんセンター中央病院でそういう病気の研究をしていた方だったんです。
画像やカルテを見るなり
「これ多分〇〇(正式な病名は伏せさせていただきます)だよ。
がんセンターに昔一緒に研究していた教授がいるから、診察を予約してあげるよ。」
 ゚ ゚ ( Д  )









結論から言うと、私の病気は希少がんの一種でした。
生きてる限り、がんができ続けるというトンデモなやつ。
日本人だと発症率は1万7000人程度に1人。
治療方法は見つかっていないため、見つけ次第、がんを切除するしかない。

このがんにはいろいろなパターンがあるのですが
精密検査の結果、さらに希少中の希少、
今まで世界中で数例しか症例が見つかっていないタイプだそうです。
もはや笑うしかありません。

パステルアートではオリジナリティが欲しいけれど
病気にオリジナリティはいらんのよ、まったく。






がんセンターでは、あのでっかい腺腫を実際に検査で見たうえで
今後の具体的な治療方針を決めることになりました。

胃の全摘出の可能性は低くなったものの、腺腫の状態によってはゼロではない。
検査は2か月後です。
西洋医学で治療方法がないんだったら、違う方法をやってみるのみです。
腺腫の状態がよくなれば、それだけ全摘出の可能性を下げることができます。





そこで始めたのが
気功
乳酸菌生産部脂質
CBD
という、今の私の三種の神器です。


タイムリミットは2か月。
当時、まだ子供たちは小学生でした。
胃がなくなったら、食べられないから体重は10kg以上減るらしいです。
そんな状態では、ちゃんと育てていかれない自信しかありません。
だから、全摘出をすすめられても断ることを決めました。

もうお金どうこうの問題ではなく、ひたすら気功に通い、2種類のサプリ(?)を飲みまくり。
あとは、今はやっていないけれどいろいろな民間療法をやりまくりました。
食事制限もなにもかも、これ以上無理!というくらいにストイックに。







そして、運命の再検査の日。

これが今思い出しても軽く笑っちゃうんですが…



チキンな私は、鎮静剤を使って、寝てる間に検査を終わらせていただくスタイルなんですが
胃の検査中、薬の効き目が弱かったのか、一瞬目が覚めたんです。
その時聞こえたのが、担当医の

「カルテ間違ってない!?」


 ゚ ゚ ( Д  )



よりにもよって、医療ミスっすか!?

でも、すぐにドリームツアーに戻ってしまい、あれがなんだったのかはよく分からず。
(チキンな私は、途中で目が覚めたら有無を言わさず鎮静剤を盛ってくださいとお願いしていたw)






そして大腸検査中にも、またしても一瞬目が覚めたんですが

先生「うーん…ないねぇ」

たしかに、一瞬見えた画面には、ポリープらしきものが映ってない!





けど、このあとまた鎮静剤追加によりドリームツアーに出戻りして…
目が覚めた時は休憩用のベッドの上。





その時は、カルテ取り違え事件の真相は分からなかったので
(怖くて聞けなかったチキン娘w)

検査結果を聞きに行った時に聞いてみました。

真相は、あるはずの腺腫が見当たらない。
正確には、あったけれど、別物としか思えないほど小さかった。
先生「前の病院の検査がおかしかったんじゃない?」
 →いや近所のクリニックでもそのサイズだったし、さすがにそれはないと思いますが(^^;
先生「トイレで流れていかなかった?」
 →ごめん先生、そこまでじっくり見てなかったわw




結局、入院は必要だけれど、内視鏡で内側から切除できることになり
今の唯花の中には保存率100%胃が当たり前のように鎮座しています。
毎年検査と手術は欠かせませんが、胃がなくなるのと比べたら、控えめに言って天国です。
年イチの内視鏡くらい、なんともありませんわよオホホホホ。
下剤は激マズだけどね(ToT)








このコラムを読んで、
メンタル
両翼をしっかり整えて、楽しい毎日を過ごしましょ♪





ゆるゆると更新していきます。
よろしくお願いいたします。





そんなわけで
当たり前に食べることができて
当たり前に走ったりできて
当たり前に自分がやりたいことができて

病気にならなければ気づかなかった、そんな当たり前な毎日がとてもありがたく。
そして、そんな当たり前の毎日だからこそ、パステルを心から楽しむことができるわけです。





実は唯花は、クリニックで衝撃映像を見せられたあとにパステル休止宣言をしたんです。
こんなん辛すぎる、アート描いてる場合じゃない…って。
でも、実際やめてみたらパステルが生活の一部になりすぎていて、やらない方が違和感ありすぎて。
さらっと1週間で手のひら返しの再開宣言をしたわけですがw
しかも新しい講座を引っ提げてwww

でも、地獄期間中は、パステルの位置づけ、意味合いは確実に変わってました。
楽しむためではなく、ほんの一瞬でも病気を忘れて現実逃避するためのもの。
楽しいというより、パステルアートにすがった、逃げたという方が正しかったです。







冒頭でもお伝えしたように
パステルアート史に残る名作を描くことが目的なら
不安、苦悩をアートにぶつけるのは全然ありだと思います。
あれ?私はそんな名作描けてないぞw

でも、そうじゃないのなら、不安も苦悩もない方がいいに決まっています。
メンタルは「アートと人生を変えるコラム」「美楽アート講座」に席を譲るとして ←ええ宣伝ですw
このコラムでは、
パステルアートをより楽しむために
パステルアートに限らず毎日を楽しく過ごすために
体の健康についてなにかを提供できたらなーと思うわけです。





ではでは、不定期更新ですが、次回またお会いしましょう。
素敵な明日を☆